◆第9回高所トレーニング国際シンポジウム 2005in飛騨シンポジウム2/Symposium 2
|
高所トレーニングの施設とその利用−競泳の取組み− |
|
これまで低圧低酸素環境下でのトレーニングについては、さまざまな研究がなされている。また、そこで得られた知見と実際のトレーニングによる経験から、高地トレーニングの目的別に高地滞在における標高や期間についての指針が示されている。高地トレーニング医・科学サポート研究班(日本体育協会)による報告では、ボルダー、メキシコシティー、コロラドスプリングス、昆明等の国外のトレーニング地や飛騨御嶽高原、飛騨チャオ御岳、霧が峰、菅平、蔵王坊平などの国内高所トレーニング地を適切な高所トレーニング候補地に挙げている。このように、近年、高所トレーニングキャンプ地は国内外に整備されてきた。この高所トレーニングキャンプ地は、陸上競技のようにトレーニングの場が舗装道路や林道などの自然の環境を利用して行える種目では、宿泊施設の確保ができれば比較的トレーニングキャンプ地として成立しやすい。しかし、上記で挙げられているキャンプ地の中には水泳場(スイミングプール)を持たない施設が大半であり、水泳競技のトレーニングには、「泳ぐ」ことが不可欠であるためトレーニングキャンプ地の選定には制限を受けてしまうことになる。更に、国内のキャンプ地は水泳場がないのが現状であるため、高地トレーニングを行うには海外に行かなければならない。そこで、高所トレーニング施設に望まれる環境を考えるとともに、水泳場という特殊な施設が必要な水泳競技の高所トレーニング地の選定例として日本水泳連盟の取組みにふれたいと思う。 |
|
■ 高所トレーニング施設に望まれるものとは?
日本国土の3/4は、山岳地形に覆われていると言われているが、高地トレーニングとして至適な標高と言われている標高2,000m前後には、居住地域はほとんどない。よって、日本人アスリートの大半は日常のトレーニングを平地で行っており、高地トレーニング環境下でのトレーニングは非日常的な環境となるであろう。すなわち、日頃とは異なる環境の中でトレーニングすることとなるため、平地のトレーニング施設と比べ、特色ある施設が望まれることとなる。平地で行われるトレーニングキャンプと比べ、高所トレーニングキャンプ地の選定には、主に以下の4つの点に注意を払わなくてはならないだろう。 |
|
◇NPO法人 高所トレーニング環境システム研究会 発行(2006年4月1日) ■本文の転載、流用・引用、2次配布等は固くお断りいたします。 |








